藤野先生の家は古い茅葺きの母屋を大事にしていて、ご両親は今でもそちらに住まいしています。
 実はこの建物は長屋門をこわして作ったものなのです。
 この方法が最善であったかどうかということは、今考えると古民家再生なども選択肢としてある訳ですが、その時はこのやり方で迷いはありませんでした。
 1階の応接間は、新築後9年くらいたった後、物置きだったスペースを改築して新しくしたものです。

設計資料
 ●建物名 藤野邸
 ●設計  宮田総合計画事務所
      キッチンコーディネート 鈴木和子
 ●施工  安藤工務店 竣工 1987年6月 
      改築 1996年8月
 ●構造規模 木造2階建て
 ●面積  敷地面積 1230.95m2 建築面積 42.43m2 
      延床面積 116.76m2 
      (1階42.23m2 2階 74.53m2)
 ●主な外部仕上げ
  屋根  日本瓦葺き 勾配4寸
  外壁  モルタル刷毛引きアクリルリシン吹付け
  軒裏  シナ合板張り 厚5.5キシラデコール塗り
  建具  アルミサッシ 木製建具