設計のコンセプト
敷地は都心からさほど離れていない郊外都市の駅に近く位置しています。
将来の市街化の建て込みを考えると、外に閉ざし内に開くコ−トハウス(中庭)型の住宅も考えられます。
しかし既存の柿の木を生かしたいという要望を考えますと、外に対してある程度解放性を持ちながらも、微妙にプライバシ−を確保していけるような形が好ましく思われました。
1階にはカ−ブした路地広場、2階にはリビングから直接出られるテラスを設けています。
生活の砦であると共に、都市のコミュニティとの親しみやすさといったものが得られるよう意図しています。
また航空機からの騒音に対しての防御といった点も重要視しています。
構造体をRC造とすること、屋上に芝などを植え防音と断熱を兼ねること、外部への開口部には熱線反射型ガラスブロックを使用、開き部分にはペアガラスのサッシの採用などです。
経済性には厳しいものがあるのですが、無機質素材を使った耐火性能、耐震性能、高耐久性、といった点では質の高い設計となったと思います。

4.04 YSH
●概算工事費(外構除く)
—–万円
●概算設計監理費
—–万円

●設計の概要
設計名称 大和市S邸新築工事
構造概要 鉄筋コンクリ-ト構造2階建て
主な外部仕上
屋根 アスフアルト防水屋上芝植え付け
   カーポート 透明アクリル板
外壁 コンクリ-ト打放し 防水(透明)塗装
テラス 磁器質タイル程度
塀  レンガタイル程度
主な内部仕上
床 木製板張り 和室回り タタミ敷 
壁 コンクリ-ト打放し 和室回り 木造軸組   
天井 断熱材打込み 石膏ボ-ドVP塗装
主な建具