設計の考え方
敷地は研究学園都市の都市センターに近く、幹線道路にも近接した利便性の良い場所に位置しています。しかし周囲にはすでに中層の住宅団地の整備も進み、高所からの人の視線もお互いに気になるところです。
1.周囲からの視線
周りからの人の視線を遮るために、軒の出を深くしています。約90cm程度とし、高所から覗き込まれにくく、また雨による建物の劣化、腐朽に対しても有効なはずです。
2.出入口と玄関
出入口と玄関の位置はご要望に反しているかも知れません。車の出入り、車庫の配置なども関連してきますので難しい選択となっていますが、建物中央から見て出入口は北西方向、玄関はほぼ西側に位置しています。
3.バリアーフリー
おおまかにいえば高齢化対応ということかと思われますが、一つの工夫として将来の車椅子等の利用のため、廊下、ドア、通路の幅を比較的広く取っています。基本的なことですが、主な生活部分は1階部分で済むよう建物は平家部分で構成、配置されています。
4.居間の吹き抜け
居間と食堂はこの家の中心部分です。将来子供さんご夫婦、お孫さんなど集まる機会も多いと思います。トップライトからの光も入り広々としたリビングです。床暖房を行うことにより吹抜けであっても決して寒くないでしょう。
5.日本間
日本間は南西方向に位置し、最も条件の良い場所と思われます。囲炉裏などもしつらえることができ、また客間としても利用できます。書院、床の間も設置しています。
6.将来の二世帯住宅
将来の二世帯住宅化に対応するため、増築予定部分を敷地内の南西部角に余白として残しています。また、車庫や寝室棟を2階建て増築とすることも可能です。
7.木造架構
構造は木造としています。内部空間に軸組架構をあらわしにし、木の香りのする民家風の雰囲気を醸し出すよう意図しています。自然な素材ですので心の落ち着く空間であり、健康にも良いのではないでしょうか。

4.05 TYH
●概算工事費(外構除く)
—–万円
●概算設計監理費
—–万円

●面積
敷地面積  581.24 m2
建築面積  213.01m2(64.31坪) (建ぺい率 36.65%<60%)
1階床面積  196.45m2(59.31坪) 2階床面積 22.36m2(6.75坪) 
延床面積  218.81 m2(66.06坪) (容積率 37.65%<200%)
●主な外部仕上
屋根-日本瓦葺き、銅板平葺き、アスファルトルーフィング下地
壁-1階/モルタル下地、吹付け防水.2階/木製竪羽目板張り、キシラデコール塗り.
建具-アルミサッシ、木製サッシ
●主な内部仕上
天井-木製板張り、構造材表し
壁-一般.しっくい塗り、珪藻土塗り、木製板張り、石膏ボード下地
  和室、京壁塗り
床-一般/木製板張り、和室/畳敷き
●設備
暖房-給湯方式による床暖房、その他
太陽熱による暖房方式として「OMソーラー」の利用も推薦致します。
給湯-ガスボイラー その他